人は何か一つくらい誇れるものを持っている
何でもいい、それを見つけなさい
勉強が駄目だったら、運動がある
両方駄目だったら、君には優しさがる
夢を持て、目的を持て、やればできる
こんな言葉に騙されるな、何も無くてもいいんだ
人は生まれて、生きて、死ぬ
これだけでたいしたもんだ
ビートたけしの詩である。とてもよくわかる。
二つの点で、共感する。
ひとつは、功なり名を遂げた人の、「大きな夢を持て。最後まで夢を捨てなければ必ず実現する」というよくあるメッセージ。嘘である。それはたまたまその人が運がよかっただけである。
数から言えば、圧倒的多数が大きな夢は実現しない。
と言って、夢を持つな、というのではない。実現する夢もあれば実現しない夢もある。夢をあきらめても生きなければいけないし、夢を変えてもいい。夢を思い出にとっておいてもいい。
そういうことだ。
もうひとつは、生きる意味といったこと。それを考え続けることはとても大切なこだが、同時に悲しさや醜さを超えて、生きていることの楽しさや美しさがあり、生きていること自身が大変なことであり、時にはそれだけで十分と思えることだ。
夢を実現したのに、こういう詩を書くたけしはきっとどこかで冷めているんだろうなあと思う。